ドージコインとソラナが主要トークンの下落をリード──ビットコインは6万6000ドルを割る
  • 6月18日アジア時間の取引では、ビットコインやイーサリアムなどの主要トークンが大幅に下落した。これは、継続的な利益確定とアメリカのビットコイン現物ETFからの流出が影響しており、強気地合いに影響を与えた。
  • 下落はドージコインやソラナなどのトークンで顕著な損失が発生したことが主な要因だ。

利益確定売りとアメリカのビットコイン現物ETF(上場投資信託)からの純流出が続いたことで、18日のアジア時間で主要トークンが下落し、強気の地合いを圧迫した。

ビットコイン(BTC)は6万6500ドル近くまで下落して17日の上昇分を帳消しにした一方、イーサリアム(ETH)は3400ドルまで下落し、先週の上昇分を失った。BTCは6万6000ドルの50日移動平均付近で推移しており、中期的な上昇トレンドを試している。一方、ビットコイン現物ETFは1億4500万ドル(約224億7500万円、1ドル=155円換算)の純流出を記録し、先週の惨状が続いている。

CoinGeckoのデータによると、主要トークンのドージコイン(DOGE)とソラナ(SOL)は過去24時間で9%も下落し、損失をリードした。オープンネットワークのTONは5%下落したが、バイナンスコイン(BNB)はわずか1.5%の損失でアウトパフォームした。

時価総額の大きなトークンからステーブルコインを除外したCoinDesk20指数(CD20)は4.2%下落した。

先週、BTCは1カ月ぶりに6万5000ドルを割り込んだ。これは、ETFからの純流出額が5億ドル(約775億円)を超え、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が年内は1回の利下げを行うと示唆したためだ。

「その他の要因も助けになっていない」と、投資プラットフォームStocklyticsのアナリスト、ニール・ロアーティ(Neil Roarty)氏はCoinDeskにメールで述べた。「フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が突然、総選挙を行うと発表したことで引き起こされた政治的不確実性は、トレーダーがユーロから撤退したことでドルをさらに強くした」。

「ドル高はビットコインの下落圧力につながりがちだ」と彼は述べ、BTCを7万ドル台まで押し上げるには、金利の大幅な引き下げとドル安が必要になると付け加えた。

一方、FxProのシニアマーケットアナリスト、アレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏は、イーサリアム現物ETFの好調な動向がETH価格の押し上げにほとんど役に立たず、全体的に弱気なセンチメントになっていることを警告した。

「イーサリアムは、14日に一時的に50日間移動平均線を下回った後、ETFに対する楽観的な期待から6%以上上昇した。しかし、17日の取引開始以来、1.5%近く下落しているため、アルトコインの短期的なパフォーマンスには警戒感が生じている」と彼は18日のメールで述べた。

クプツィケビッチ氏は「平日の流動性の高まりは、売り意欲の増加によって強気派ではなく弱気派に有利に働く可能性が高い」と締めくくった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin, Solana Lead Crypto Majors Plunge as Bitcoin Falls Below $66K