北欧と香港の企業がビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を購入したことで、北米以外の国・地域における企業の暗号資産投資は拡大していくとの憶測が広がっている──ノルウェーの調査会社アーケーン・リサーチ(Arcane Research)が直近のレポートで述べている。
香港証券取引所に上場している自撮りアプリの「Meitu(美図)」は、1万5000イーサリアムと379ビットコインの購入を発表した。アーケーンは、Meituのビットコイン購入価格は平均4万7230ドルで、市場価格を下回っていたと推測している。
また、ノルウェーのエンジニアリング大手、Akerは3月8日、1170ビットコインを購入したことを発表した。平均購入価格は約4万9600ドルで、合計約5800万ドル(約63億円)を費やした。
アーケーンによると、こうした会社は「暗号資産の長期保有を考えているようで、「ビットコインのさらなる上昇の可能性に期待している」という。
積極的なビットコイン投資で知られるマイクロストラテジー(MicroStrategy)は、過去3カ月間に約9万1064ビットコインを購入している。その価値は現在では約50億ドル(約5400億円)にのぼる。イーロン・マスク氏が率いるテスラは2月に、約15億ドル(約1600億円)の資金をビットコインに換えたことを明かした。
「マイクロストラテジーが作り出した最初の波は、アメリカで始まった。だが今ではトレンドはグローバル化のサインを示している」(アーケーンリサーチ)
ビットコインの強気相場は堅調に推移し、ビットコイン価格は2020年には約4倍、2021年はすでに2倍近くまで上昇している。つまり、早いタイミングで参入した企業ほど、より大きな含み益を計上している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Arcane Research
|原文:Bitcoin on the Balance Sheet? Corporate Buying Might Become a Global Trend