3月3日──ゴールドマンの顧客4割に暗号資産の価格リスク
米投資銀行のゴールドマン・サックスは、同社の顧客を対象に暗号資産に関するアンケート調査を行った。調査では、回答者の4割が資産ポートフォリオの中で、暗号資産の価格変動リスクにさらされていることがわかった。
調査は、280人のゴールドマン・サックスの顧客を対象に行われた。回答者の40%が暗号資産の価格変動リスクにさらされていると回答した。言い換えると、4割の回答者は暗号資産に関係する何らかの投資を行っていることになる。
3月6日──ジャック・ドーシー氏、自身のツイートをトークン化して販売
ツイッター共同創業者兼CEOのジャック・ドーシー氏は、自身が過去に投稿したツイートをNFTプラットフォームで販売する試みを始めた。記事執筆時点での入札価格は250万ドル(約2億7万円)だった。
今回売りに出されたツイートは、ドーシー氏が2006年3月22日に行ったもので、ツイッター社にとっても歴史的意味のあるものだ。ツイートの内容は、「just setting up my twttr(ツイッターを立ち上げている)」。ツイッター社は同年3月21日に設立された。
3月8日──ペイパル、暗号資産カストディ企業「カーブ」を買収
ペイパルは8日、イスラエルに拠点を置く暗号資産カストディ企業「カーブ(Curv)」の買収に合意したと発表した。
買収金額などは明らかにされていないが、ペイパルは「暗号資産(仮想通貨)およびデジタル資産に関連する事業を拡大」させることが目的だと説明した。
3月8日──モルガン・スタンレー、米生保がデジタル資産運用会社に出資
米デジタル資産運用会社のNYDIGは、2億ドル(約210億円)の資金をモルガン・スタンレーとニューヨーク生命保険、マスミューチュアル生命保険、ソロス・ファンド・マネジメントなどから調達したと発表した。
NYDIGは2020年12月、創業169年のマスミューチュアル生命保険のビットコイン投資をサポートした企業として突然、姿を現した。マスミューチュアルはその際、NYDIGに500万ドルを投資している。
3月10日──国内取引所ビットポイントジャパン、「TRX(トロン)」日本初の取り扱いを発表
国内暗号資産取引所のビットポイントジャパンは3月10日、TRX(トロン)を新たに取り扱うと発表した。取り扱い開始は3月17日午前11時予定。
発表では、TRXの特徴は取引時のトランザクション処理能力が高いとしている。ビットコインのトランザクション処理能力は秒間5件、イーサリアムは秒間25件に対し、TRXは秒間2500件だという。さらに、イーサリアム同様にスマートコントラクトを用いた独自トークン発行、DApps(分散型アプリケーション)開発・利用もできる。
3月10日──GMOコイン、2021年2月の暗号資産取引ランキング発表──XEM・XRPが上昇
GMOコインは3月10日、2月の販売所・取引所(現物取引)・取引所(レバレッジ取引)・暗号資産FX各サービスの暗号資産取引ランキングを発表した。
販売所
1位 BTC(30.0%)(前月46.1%)
2位 XEM(21.1%)(前月10.2%)
3位 XRP(15.9%)(前月10.0%)
4位 ETH(12.6%)(前月17.8%)
5位 QTUM(4.3%)
6位 BCH(4.3%)(前月4.6%)
7位 XLM(4.2%)(前月5.5%)
8位 LTC(2.3%)(前月2.2%)
9位 BAT(2.0%)(前月1.2%)
10位 OMG(1.7%)(前月1.3%)
11位 XTZ(1.6%)(前月1.0%)
XEMとXRPが前月よりランク上昇している。QTUMは2月3日に取り扱いを開始。
取引所(現物取引)
1位 BTC(54.4%)(前月63.7%)
2位 XRP(23.6%)(前月11.3%)
3位 ETH(16.7%)(前月21.0%)
4位 BCH(3.3%)(前月2.4%)
5位 LTC(2.0%)(前月1.7%)
BTCのシェア1位は前月と変わらず、XRPとETHは前月の2・3位で入れ替わった。
取引所(レバレッジ取引)
1位 BTC/JPY(97.8%)(前月98.3%)
2位 ETH/JPY(1.5%)(前月1.4%)
3位 XRP/JPY(0.5%)(前月0.2%)
4位 BCH/JPY(0.1%)(前月0.1%)
5位 LTC/JPY(0.1%)(前月0.1%)
順位は前月と変わりないが、XRP/JPYは+0.3ポイントの増加を見せた。
暗号資産FX
1位 BTC/JPY(87.3%)(前月87.5%)
2位 ETH/JPY(6.6%)(前月9.5%)
3位 BCH/JPY(2.6%)(前月1.0%)
4位 LTC/JPY(1.5%)(前月1.0%)
5位 XEM/JPY(0.9%)(前月0.1%)
6位 XRP/JPY(0.8%)(前月(0.4%)
7位 XLM/JPY(0.2%)(前月0.4%)
8位 BAT/JPY(0.1%)(前月0.05%)
9位 OMG/JPY(0.1%)(前月0.1%)
10位 XTZ/JPY(0.01%)
XEM/JPYは前月7位から5位へと順位が上昇。XTZ/JPYは2月24日より取り扱いを開始した。
3月10日──bitbank、ベーシックアテンショントークン(BAT)取り扱いを発表
国内暗号資産取引所のbitbank(ビットバンク)は3月10日、新たにベーシックアテンショントークン(BAT)を取り扱うと発表した。対象サービスは現物取引とレンディング(暗号資産を貸して増やす)で、3月17日開始予定。
ベーシックアテンショントークンは、Brave Softwareが開発したブラウザ「Brave(ブレイブ)」を通じて利用できる暗号資産。広告主がBATを使用してBrave上に広告を掲載し、その広告を閲覧したユーザーは対価としてBATを受け取れる仕組みだ。
取引ペアはBAT/JPYとBAT/BTC、最小注文数量はそれぞれ0.0001BAT。指値の場合の最大注文数量はBAT/JPYで1,000,000BAT、BAT/BTCで100,000BAT。
3月10日──日本円ステーブルコインJPYC運営、公認会計士・税理士と提携──暗号資産のユースケース拡大へ
日本円ステーブルコインJPYC(JPYCoin)の発行・販売を行う日本暗号資産市場株式会社は3月10日、公認会計士・税理士 井堂裕功事務所と業務提携を行ったと発表した。
暗号資産に関する税金を相談できる税理士はいても、暗号資産を用いた納税を相談できる会計士や税理士はほとんどいない現状が背景にある。井堂氏はすでに暗号資産にかかる会計や税務を行っており、今後は暗号資産による納税やJPYCなどの税務相談窓口の拡大を図るという。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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