ビットコインの価格が29日(米東部時間)、上昇に転じた。決済大手のVISAが米ドルに連動するステーブルコインを決済に利用する計画が報じられた後、反発した。
暗号資産で最大の市場規模をほこるビットコイン(BTC)は29日、ロイターがVISAの取り組みを報じた後、約2000ドルも値を上げ、5万8000ドル近辺で取引された。チャート上では、およそ2週間続いた下降チャネルを脱したかたちだ。
VISAは、米ドルに連動するステーブルコインの「USDC」を利用した決済を導入すると発表。CoinGeckoのデータによると、USDCはステーブルコインの中では2番目に大きく、市場規模は110億ドル(約1兆2000億円)に達している。
ビットコインは今月に入り、比較的に不安定な値動きが続いている。米電気自動車大手のテスラが先週、新車の購入にビットコインを利用できる取り組みを始めると発表した後、5万4700ドルから5万6000ドル超に上昇。
ビットコインは、現在の心理的なレベルである6万ドルを超えられるか?市場の注目が集まる。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Breaks Out, Near $58K, After Visa Adds Support for Stablecoin USDC