米証券取引委員会(SEC)の元委員長であるジェイ・クレイトン氏は、暗号資産のビットコインに対して、新たな規制が国内外で策定される可能性があると発言した。
クレイトン氏は今週、米CNBCの番組に出演し、ビットコインはこれまでSECでは証券として位置付けられてこなかったが、規制対象から除外されるということではないと発言した。
クレイトン氏は、「デジタル資産が結局、どう位置づけられていくかは、国内外の規制に大きく影響されるだろう」とした上で、「直接的であれ、間接的であれ、新たな規制が定められる可能性がある」と述べた。クレイトン氏は同番組に飽くまでも一市民として出演し、同氏の考えを明らかにした。
クレイトン氏が率いたSECは当時、無登録で詐欺的なICO(イニシャル・コイン・オファリング)に対する取り締まりを強化する一方で、米国におけるビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を承認することはしなかった。
クレイトン氏は3月から、米ヘッジファンドのワンリバー・デジタルアセット・マネジメント(One River Digital Asset Management)で顧問役を務めている。同氏はまた、アポロ・グローバルマネジメント(Apollo Global Management)の取締役会・非常勤会長に指名された。
|編集:佐藤茂
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|原文:Former SEC Chairman Jay Clayton Warns of New Bitcoin Regulations