ビットコイン、5.6万ドル付近まで下落、取引量は低迷【市場動向】

●ビットコイン(BTC)は7日16時(日本時間8日6時)時点、56,140.49ドル付近で取引され、過去24時間で3.72%下落した。

●過去24時間の価格レンジは、55,541.91~58,645.77ドル(CoinDesk 20のデータ)。

●1時間足チャートは、10時間平均と50時間平均を下回っており、テクニカル分析では弱気シグナル。

コインベースでのビットコイン価格推移
出典:TradingView

ビットコインは、取引量が低迷するなか、2日連続の下落となった。

米CoinDeskが調べた米国を中心とする8つの暗号資産(仮想通貨)取引所でのビットコインのスポット(現物)取引高は7日、ほぼ横ばい。取引量はこの1週間、30億ドル付近かそれを下回る水準で推移している。

出典 : CryptoCompare

ビットコインは現在、54,000ドル付近が支持線で、60,000ドル付近が抵抗線となっている。

買い手側では7日、韓国の取引所と世界の他の地域との価格差であるビットコインの「キムチプレミアム」が大きく下落し、韓国在住のトレーダーや投資家のビットコイン需要が低下していることを示している。

7日午前、韓国の取引所「Upbit」がアメリカ市場が動き出す前に韓国ウォン(KRW)の引き出しと預け入れを停止した後、ビットコインは韓国ウォンに対して6%以上下落した。

一部のアナリストは長期的な価格動向について、依然としてポジテイブな見方をしている。フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)のケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は、3%〜6%の日中の下落は価格チャート上ではあまり影響がないとコメントしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk Bitcoin Price Index
|原文:Market Wrap: Bitcoin Drops to Near $56K as Spot Trading Volume Remains Low