楽天証券が月間25万口座超獲得、IMFが成長率を上方修正ほか──4/3~4/9の株式・FX投資ニュース

「あいパワーファンド」償還 相次ぐ行政処分で

あい証券は4月5日、「あい・パワーファンド」の運用の停止・償還を発表した。同グループの運用者「あいグローバル・アセット・マネジメント(以下IGAM社)」が再び行政処分を受けたため。

同ファンドはFX取引を繰り返すことで利益を得るとしていた。当該FX取引はケイマン籍投資法人が行うものとしていたが、IGAM社は運用の実態を把握していなかった。このため、金融庁は2月3日に業務停止命令および業務改善命令を出した。しかし、依然業務改善命令に違反しているとして、今回同ファンドの償還が命じられた。

同ファンドは1月29日に証券取引等監視委員会から勧告を受けて以降、運用および新規の募集、解約を停止していた。本記事執筆時点で償還の日程は決まっていないが、決まり次第IGAM社より公表の予定。

楽天証券、3月の新規開設が初めて25万口座超に

楽天証券は4月5日、3月の月間新規口座開設数が初めて25万口座を超えたと発表した。

3月の口座開設数は25万529口座。楽天証券によると、2021年1~3月期の口座開設者の68%が30代以下だった。

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投資家人口は2,700万人 NISAで若年層伸びる

個人投資家は増加傾向だ。野村アセットマネジメントが4月2日に公表した「投資信託に関する意識調査」によると、株式か投資信託を保有している投資家人口は2,700万人(推計)で、これは20歳以上人口のおよそ26%、約4人に1人が投資家となる計算だ。

投資信託では若年層の取り組みが見られた。2019年から2020年にかけての投資信託の保有率は、シニア層では減少したが、若年層では上昇した。投資信託保有のきっかけは、若年層ほど「NISA」を理由に挙げている。

楽天FX、「トルコ円」レバレッジ&建玉上限引き下げ

楽天証券は4月5日、FXサービス「楽天FX」において、「トルコリラ/円」のレバレッジ率と建玉上限の引き下げを発表した。レバレッジ率の引き下げは4月24日メンテナンス終了から、建玉上限の引き下げは5月1日メンテナンス終了から実施される。対象は「楽天FX口座」および「楽天MT4口座」。

「トルコリラ/円」のレバレッジ率を現行の25倍から20倍に引き下げる。必要証拠金が大きくなるため、追証やロスカットの可能性がある。証拠金維持率には注意したい。なお、楽天FXのロスカット基準は証拠金維持率の50%。

建玉上限も、現行では全通貨ペアの建玉および注文の合計で30億円だが、「トルコリラ/円」では買建玉と売建玉の合計で300万通貨を上限とする。

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IMF、世界経済成長率を6%に上方修正

IMF(国際通貨基金)は4月6日、最新の世界経済見通しを公表し、世界の2021年成長率予測を1月時点の5.5%から6.0%に上方修正した。先進国で5.1%(+0.8ポイント)、新興国で6.7%(+0.4ポイント)の成長が見込まれている。

先進国で上方修正幅が大きく、カナダで1.4ポイント、米国で1.3ポイント、イタリアで1.2ポイント上方修正された。

2021年で最も経済成長が見込まれている国はインド(12.5%)で、中国(8.4%)、米国およびスペイン(ともに6.4%)が続く。日本は3.3%。

マネックス証券、スクリーニング機能を拡充

マネックス証券は4月7日、日本株分析ツール「銘柄スカウター」において、「海外売上高」を追加した。個別銘柄の分析のほか、スクリーニングや銘柄比較に利用できる。

個別銘柄画面では「海外売上高構成」と「海外売上高推移」が追加された。スクリーニングでは「海外売上高比率」で銘柄の絞り込みが可能になり、銘柄比較画面では「海外売上高」および「海外売上高比率」で比較できる。

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ニッセイAM、成功報酬型ファンド募集開始

ニッセイアセットマネジメントは4月8日、国内外株式で運用される「グローバル・ディスラプター成長株ファンド」の募集を開始した。当初販売会社は東海東京証券のみ。

同ファンドは既存の市場を破壊しうる革新的な技術・ビジネスモデルを有し、株価上昇が期待できる企業への投資を目指す。

同ファンドには基本の信託報酬(税込で実質年率1.8975%)のほか、成功報酬が設定されている。ベンチマークを上回るか、あるいは投資先の外国投資信託証券の純資産総額がハイ・ウォーター・マーク(過去の最高額)を上回る場合、その超過収益率が小さいほうに10%をかけた額が徴収される。

信金の貸出金残高、30年ぶりの伸び率

信金中央金庫地域・中小企業研究所は4月9日、2021年3月末における信用金庫の地区別預金・貸出金残高(速報)を公表した。2020年度中の貸出金は7.9%増え、1990年度(12.0%)以来の伸びとなった。

企業向け貸出金の構成比が高い地区ほど伸び率が高い傾向があり、中小企業向け運転資金の急増が主因とみられる。

キャンペーン関連情報

SBI FXトレード、「メキペソ円」スプレッドキャンペーン開始

SBI FXトレードは4月7日、通貨ペア「メキシコペソ/円」のスプレッドキャンペーンを開始した。現行の0.3~3.2銭(1,001~100万通貨)を、6月30日まで0.2銭に引き下げる。

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|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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