●ビットコイン(BTC)は13日16時(日本時間14日6時)時点、63,034.72ドル前後で取引され、過去24時間で4.84%上昇。
●24時間レンジ:59,758.21~63,707.34ドル(CoinDesk 20のデータ)。
●1時間足チャートは、10時間平均と50時間平均を上回っており、テクニカル分析では強気シグナル。
暗号資産取引所の米コインベース(Coinbase)が14日にナスダックに直接上場を行うが、ビットコインはその前日となる13日、値を上げ、史上最高値を更新した。
CoinDesk 20によると当記事執筆時点、ビットコインは62,860.01ドルで取引されており、13日朝(米東部時間)に記録した史上最高値の63,707.34ドルを下回っている。
8つの大手暗号資産取引所におけるスポット(現物)取引高も13日に増加。当記事執筆時点には40億ドル近くとなり、4月7日以来の高水準となった。
強気心理はビットコイン先物市場にも反映されており、先物価格と現物価格の年率プレミアムは、3カ月満期で50%に近づいている。これは多くの先物トレーダーが価格上昇を予想していることを示している。
「コインベースの時価総額が1000億ドルを超える可能性が期待されるなか、ビットコインを中心とする暗号資産の需要はかつてないほど強まっている」とサンフランシスコに拠点を置く暗号資産取引所オーケーコイン(OKCoin)の最高執行責任者、ジェイソン・ルー(Jason Lau)氏は語った。
イーサリアムとアルトコイン
●イーサリアム(ETH)は13日16時(日本時間14日6時)時点、2,297.81ドル前後で取引され、過去24時間で7.29%上昇。
●24時間レンジ:2,135.73~2,315.94ドル(CoinDesk 20のデータ)。
●1時間足チャートは、10時間平均と50時間平均の上回っており、テクニカル分析では強気シグナル。
ビットコインと歩調を合わせるかのように、イーサリアムも13日に史上最高値を更新した。アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)の最近の主役は、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)の独自トークン「BNB」かもしれない。
一般的に取引所トークンはコインベースとの比較が上昇要因となることが多いが、今回のBNBの急上昇は、バイナンスが立ち上げたイーサリアムの代替チェーン「バイナンス・スマート・チェーン(BSC:Binance Smart Chain)」の成功が要因かもしれない。
アーケーン・リサーチの週刊ニュースレターによると、BSCの預かり資産(TVL)は現在約300億ドルで、先月の2倍以上となっているという。
「この成長率が続けば、バイナンスベースのプロジェクトがイーサリアムベースのプロジェクトよりも高い価値を持つようになるまで時間はかからないだろう」(アーケーン・リサーチ)
CoinDesk 20に掲載されている暗号資産は13日、ほとんどがプラスになった。13日16時時点の注目は以下。
・リップル(XRP) 32.04%上昇
・ステラ(XLM) 16.7%上昇
・イオス(EOS) 13.97%上昇
・イーサリアムクラシック(ETC) 10.93%上昇
・コスモス(ATOM) 10.56%上昇
マイナスとなった暗号資産
・オーエムジー(OMG) 2.53%下落
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk Bitcoin Price Index
|原文:Market Wrap: Bitcoin, Ether Steady Near Record Highs, as All Eyes on Coinbase Listing