ドージコイン上昇、時価総額が一時リップルを超えて4位に

ドージコイン(DOGE)が上昇を続けている。データサイトのメッサーリ(Messari)によると、ドージコインは19日、0.43ドル付近まで上昇。先週には価格が340%も高騰した。

価格高騰でドージコインの時価総額は一時、540億ドル(日本円)を超え、暗号資産の中で4番目に大きい規模となった。

当記事執筆時点、ドージコインは0.3920ドルで取引され、時価総額は約500億ドルとなっている。一方、リップルは1.41ドル、時価総額は534億ドル。1位は依然としてビットコイン、時価総額は1兆500億ドルにのぼる。

ドージコインはこのところの価格上昇により、2021年のこの先の価格に期待が高まっている。賭けサイト「us-bookies.com」では、ドージコインが年末までに1ドルに達する確率は、月初めの2.9%から17%に上昇している。

4月20日は「ドージデー」

ツイッターでは、4月20日「ドージデー(Dogeday)」と呼ぶ人もいる。多くのファンが毎年、この日を非公式の祝日として祝っている。米EV大手テスラのCEO、イーロン・マスク氏もドージコインに好意的なツイートをしており、先週「Doge Barking at the Moon(月に向かって吠えるドージ)」とツイートした。

「多くのドージコイナーは、4月20日に69セントになると予想している。なぜなら、このコイン全体が巨大なミーム(ネットで話題になるもの)だから」とギズモード・オーストラリア(Gizmodo Australia)は書いている。

だが、現在の価格上昇はバブルで、ドージコインは少数が大部分を保有しているため、簡単に崩壊してしまうのではないかと懸念する向きもある。

「(65%の)ドージコインは世界中でわずか98個のウォレットに保有されている。最大規模の1つのウォレットが全ドージコインの28%を保有し、5つのウォレットで40%をコントロールしている」と暗号資産リスク管理プラットフォーム、TRM Labsのアカンド・シトラ(Akand Sitra)氏はリンクトインに投稿した。

さらに同氏は、クジラ(暗号資産の大口保有者)は市場で十分な人気が出るまでドージコインを持ち続け、最終的にすべてのコインを売却し、一瞬でビリオネアになるだろうと付け加えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin Eclipses XRP as 4th Largest Cryptocurrency Ahead of ‘Dogeday’