暗号資産のビットコインに投資し、米モルガン・スタンレーが提供する私設ファンドは、スタートから2週間で322の投資家から2940万ドル(約31.7億円)の資金を集めた。規制当局に提出された報告書でわかった。
このビットコインファンドは、FSインベストメンツが運営し、NYDIGがビットコインの管理(カストディ)を行い、モルガン・スタンレーが機関投資家の顧客に提供するもの。
CoinDeskがまとめたデータによると、同ファンドは投資家数において、パンテラ(Pantera)やギャラクシー(Galaxy)などが運営する既存の暗号資産ファンドを上回る勢いだ。
CoinDeskが入手した同ファンドの説明書類によると、モルガン・スタンレーは機関投資家顧客に対して、ビットコイン関連の投資を純資産合計の2.5%に限定している。投資可能な顧客は、最低200万ドル(約2億1600万円)の純資産を保有し、25万ドル以下の投資に対して前払い手数料の3%を支払う必要がある。
提出書類によると、モルガン・スタンレーの同ファンドに投資を行った機関投資家顧客の平均投資額は約9万1000ドルだった。モルガン・スタンレー、NYDIG、FSインベストメンツに取材を試みたが、コメントは得られなかった。
|編集:佐藤茂
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|原文:Morgan Stanley Bitcoin Fund Draws $29.4M in 2 Weeks, Filings Show