米国証券取引委員会(SEC)が、投資顧問のクリプトイン(Kryptoin)が申請しているビットコイン上場投資信託(ETF)の審査を開始した。これで、SECが正式に審査プロセスを始めたビットコインETFの申請は3つになった。
SECは22日、「クリプトイン・ビットコインETF・トラスト」の審査を開始すると発表した。承認されれば、同ビットコインETFは、シカゴ・オプション取引所(Cboe)が運営するBZX取引所に上場され、取引が始まる。
米国でビットコインETFの申請が承認されたケースはない。クリプトインは2019年にも申請を行ったが、SECからの承認を得ることはできなかった。
SECは現在、クリプトインの申請を含めて3つのビットコインETFの申請を審査している。ウィズダムツリー・インベストメンツが提出した申請は今月、SECの審査プロセスに入った。投資会社のVanEckは昨年12月に申請書を提出し、3月15日に審査プロセスが始まった。
現在までに、9つのビットコインETF申請がSECに提出されている。米暗号資産ファンド大手のグレイスケール・インベストメンツは、同社のビットコインファンド「GBTC」をETFに変換するための検討を開始した。
カナダではビットコインETFの上場が承認され、すでにトロント証券取引所で取引が始まっている。暗号資産市場からは、SECが今年中にも米国初のビットコインETFを承認するとの見方が聞かれる。
|編集:佐藤茂
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|原文:SEC Begins Official Review of Kryptoin Bitcoin ETF Application