ニューヨーク証券取引所(NYSE)が、ヴァルキリーデジタルアセットが組成するビットコイン上場投資信託(ETF)の上場に向け、申請書を金融当局に提出した。
NYSEは23日、同ビットコインETFにおける「19B-4」と呼ばれる申請書類を米証券取引委員会(SEC)に提出。SECがこの書類を受理すると、45日間の審査プロセスが始まる。SECは同期間で、申請を承認、却下、または審査期間の延長を決める。
ヴァルキリー・インベストメンツ(Valkyrie Investments)のスティーブン・マクラーグ最高投資責任者は、「ここまで来るのに5年がかかった。SECがビットコインETFを認めるのではと考えるようになったのは、つい最近になってからだ」とコメントした。
SECはこれまで、提出された全てのビットコインETFの申請を却下してきた。しかし、バイデン政権の下、ゲーリー・ゲンスラー委員長率いるSECが、ビットコインの派生商品に対して柔軟に対応するのではとの見方が強くなってきている。
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SECは現在、投資顧問のクリプトイン(Kryptoin)の申請を含めて3つのビットコインETFの申請を審査している。ウィズダムツリー・インベストメンツが提出した申請は今月、SECの審査プロセス期間に入った。投資会社のVanEckは昨年12月に申請書を提出し、3月15日に審査が始まった。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:ニューヨーク証券取引所(Shutterstock)
|原文:NYSE Files to List Shares of Valkyrie’s Bitcoin ETF