トルコ中央銀行のシャハブ・カブジュオール(Şahap Kavacıoğlu)総裁は、暗号資産(仮想通貨)を全面的に禁止することを否定し、2週間以内に広範囲における規制を実施すると述べた。ニュースサイトのTrade Monetaが伝えた。
国営放送TRTに出演したカブジュオール総裁は「暗号資産を禁止することで解決することはできない。禁止するつもりはない」と話した。
トルコはすでに決済における暗号資産の利用禁止を発表しており、30日の禁止措置まで1週間を切っている。自国通貨「リラ」の急落によって暗号資産の利用が急増しているなか、禁止措置の発表は国内から大きな反発を招いている。
また、総裁の発言の直前には、政府が捜査している2つの暗号資産取引所で従業員が拘束された。
Trade Monetaによると、カブジュオール総裁は今後の規制の詳細には触れず、暗号資産の法的な定義を明確にし、事業者による保管方法を規制すると延べ、暗号資産を介して国外に流出している「憂慮すべき」量の資本に対処するために規制は必要だと述べたという。
トルコが決済への暗号資産の利用を禁止するというニュースは、他国もその動きに追随するのではないかという懸念を生み、ビットコイン(BTC)の価格下落の一因となったと見られている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:トルコ・イスタンブール(Anna/Unsplash)
|原文:Turkey’s Central Bank Head Says Crypto Regs Coming, Denies Total Ban Ahead