●ビットコイン(BTC)は、日本時間27日午前6時現在、54,076ドル前後で取引され、過去24時間で9.2%上昇。
●24時間レンジ:47,272ドル~54,340ドル(CoinDesk 20データ)。
●1時間足チャートは、10時間移動平均と50時間移動平均を上回っており、テクニカル分析では強気シグナル。
ビットコインは47,272ドルまで下落した翌日の26日、大きく値を上げ、一時54,340ドルに達した。当記事執筆時点ではは54,076ドル前後で取引されている。
Fairlead Strategiesのテクニカルアナリスト、ケイティ・ストックトン氏によると、ビットコインの回復はモメンタムを加速させる可能性があるという。
「今週、反発は続くはずだが、最近の中期的なモメンタムの低下は、ビットコインが62,000ドル以下で抵抗を受けることを示している」(26日のストックトン氏はレポート「Cryptocurrency Compass」より)
CoinDesk 20のデータによると、ビットコインは12年の歴史の中で、60,000ドルを超えて1日を終えたのは7日のみ。そのすべてが過去3カ月間に発生している。
60,000ドルは一部のトレーダーが売り始める可能性のある抵抗レベルであり、40,000ドルは投資家が割安と見て、ビットコインを買い始めるレベルとストックトン氏は考えている。
「サポートは42,000ドル付近にあり、長期的な上昇トレンドの中での下落リスクを測る指標となる」(ストックトン氏)
Global Digital Assetsのマイケル・ゴード(Michael Gord)CEO氏は、ニュースが暗号資産市場の一部の値動きに影響を与えていると語った。
「デジタル資産に関する規制が世界的に強化されていると考えている。投資家はより保守的な様子見のアプローチを取り、おそらくリスクヘッジのためにある程度、ポジションを解消することになるだろう」(ゴード氏)
デリバティブ市場では資金調達率がマイナスに転じたが、これは一般的にトレーダーが長期間のレバレッジを求めていないことの表れと考えられている。スキュー(Skew)のデータによると、資金調達率はまだゼロに近い状態となっている。
サンフランシスコを拠点とする暗号資産取引所OKCoinのジェイソン・ラウ(Jason Lau)氏は、市場の回復は持続し、さらなる上昇が期待できると考えている。
「レバレッジとデリバティブは依然として過去最高水準には遠く、ビットコイン先物の建玉(未決済の契約総数)はピーク時から30%以上減少しているが、現物(スポット)市場主導の回復によってビットコインはさらに上昇する可能性がある」とラウ氏は米CoinDeskに語った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk 20
|原文:Market Wrap: Bitcoin Bounces to $54K as Ether Fees Drop Below Average in Past Week