●ビットコイン(BTC)は、日本時間28日午前6時現在、54,840ドル前後で取引され、過去24時間で1.4%上昇。
●24時間レンジ:52,722ドル~55,261ドル(CoinDesk 20のデータ)。
●1時間足チャートは、10時間移動平均に近づき、50時間移動平均を大きく上回り、テクニカル分析では強気シグナル。
ビットコインの価格は28日2時頃、55,261ドルまで上昇した後、当記事執筆時点は54,840ドル前後で取引されている。
「しばらくは56,000ドルの水準を試し、その後は押し戻される可能性が高い」とWave Financialのコンスタンティン・コーガン(Constantine Kogan)氏は述べた。
CoinDesk 20のデータによると、ビットコインが前回56,000ドルに達したのは4月20日のことで、4月14日に記録した史上最高値の64,829ドルからは大きく下落。25日には、47,272ドルまで値を下げた。
Ether Capitalのステファン・クーリカン(Stefan Coolican)氏は価格の下落と回復は暗号資産市場の一部に過ぎず、「週末の下落は行き過ぎで、回復は当然の結果と考えている」と語った。
27日、ビットコインの取引高は当記事執筆時点で約26億ドルだったが、過去3カ月の平均では1日に51億ドルが取引されていた。
今週、市場では機関投資家が取り引きしている可能性があり、個人投資家や新たに参入した投資家は慎重な姿勢を維持している。
「ビットコインには情報の非対称性がある。今後の価格変動を認識している市場参加者は少なく、こうした大規模な取引で行えるのは少数の大規模な取引所に限られている」(コーガン氏)
同氏によると、取引高の低迷にもかかわらず、ポジティブなニュースがビットコインの価格に影響を与えているという。
「JPモルガン・チェースは富裕層顧客向けにビットコインのアクティブファンドを提供しようとしている。テスラは保有するビットコインの一部の売却を発表したが、これもポジティブなこと。強気トレンドをサポートするものだ」(コーガン氏)
イーサリアム、史上最高値を更新
一方、イーサリアム(ETH)は27日に値を上げ、日本時間28日6時時点、2,631ドル前後で取引され、過去24時間で5.2%の上昇。
イーサリアムは、イーサリアムブロックチェーンを使ったDeFi(分散型金融)やNFT(ノンファンジブル・トークン)の成長が期待され、年初から3倍になっている。ビットコインは年初から89%上昇。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Over $55K as Ether Hits New All-Time High