ジャスティン・ビーバー、リアーナ、ショーン・メンデスらの著名人が愛用するアバターを制作する米ジーニーズ(Genies)が、アバター用のウェアラブルをNFTで購入できるマーケットプレイスを開設する。同社はNFT事業を急拡大させているカナダのDapper Labsと提携した。
カリフォルニア州に本社を置くジーニーズは今週、Dapper Labsとの提携を発表。Dapper Labsが開発したブロックチェーンの「Flow」を活用して、「Genies Marketplace(ジーニーズ・マーケットプレイス)」を始める。
このマーケットプレイスでは今後、ジーニーズの著名人アバターとウェアラブルがNFT(非代替性トークン)として出品され、ジーニーズのアプリを利用するユーザーはNFTを購入し、ウェアラブルを自身のアバターに着させることができる。
ユーザーはセカンダリー・マーケット(流通市場)でジーニーズのウェアラブルを出品、 購入、 販売することも可能になる。ジーニーズは今後、誰もが自身のアバターに合ったウェアラブルなNFTコレクションをデザイン・作成・販売できるツールの開発を進めていく。
ジーニーズは多くの種類のウェアラブルを展開していく計画で、著名人に関連するアイテムに限らず、全米プロバスケットボールのNBAやアメリカンフットボールのNFL、メジャーリーグベースボールのMLBなどとのコラボアイテムや、デジタル・アーティストの作品なども含まれるという。
FlowはDapperLabsが開発したブロックチェーンで、人気のトレーディングカードゲームの『NBA Top Shot』がNFTブームを生み出すきっかけとなった。ネットワーク手数料(ガス代)の高騰が、イーサリアムブロックチェーンにおいて大きな課題になるなか、FlowはNFTに特化したブロックチェーン基盤として開発されてきた。
Flowを利用したNBA Top Shotは、サービス開始から今年2月までの5カ月間で2億3000万ドル(約248億円)の取引が行われている。DapperLabsの評価額は3月時点で約26億ドルと伝えられていたが、今月には75億ドルに拡大したと報じられている。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:ジーニーズのアバター(発表文より)