ビットコイン、アルトシーズンでも拡大続ける:データ

ビットコインは複数のアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)に市場シェアを奪われているものの、拡大を続けている。暗号資産調査会社のCoin Metricsが11日に発表したレポートはそう結論づけた。

ビットコインのドミナンス(暗号資産全体の時価総額に占めるビットコインの時価総額の割合)は、2018年4月以来の低水準となり、トレーダーがイーサリアム(ETH)などのアルトコインに資金を回していることを示している。

だが、ビットコインは、すべてを失っているわけではない。

個人投資家はドージコイン(DOGE)などの暗号資産に殺到しているが、「ビットコインの拡大は依然として続いている」(同レポート)

  • 「比較的少額(0.01~1ビットコイン)を保有するアドレス数は、4月に急増し、年初からは71万件増加している」
  • 2020年には、同等のアドレスは61万件増加。
  • ビットコインブロックチェーンの1日あたりの転送額は4月に急増して過去最高となり、取引の活発化を示している。
  • 「比較的穏やかな値動きにもかかわらず、ビットコインエコシステムは水面下で拡大を続けている」
0.01〜1ビットコインを保有するアドレス数
出典:Coin Metrics

ビットコインの拡大が進むにつれて、長期保有者が自信を深めている可能性がある。

グラスノード(Glassnode)のデータによると、長期保有者の月間ネットポジションチェンジは4月にプラスに転じ、1月からの利益確定の動きが鈍化し始めている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Coin Metrics
|原文:Bitcoin Adoption Keeps Growing During Alt Season, Blockchain Data Shows