イーサリアム・共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏は、保有する柴犬コイン(SHIB)の90%(67億ドル相当)を焼却(バーン)した。
410兆を超えるトークンは16日深夜、使われていないブロックチェーンアドレスに送られ、流通がストップした。ブテリンはこの数週間、多額のSHIBトークンを寄付している。
「ウォレットに残っているshibaトークンの90%を焼却することにした。残りの10%は、クリプトリリーフ(大規模な人命損失の防止)と同じ価値観を持ち、より長期的な方向性を持つ慈善団体に送るつもりだ」と、同時に行われた別のトランザクションに添付されたメモで述べた。
12億ドル相当のSHIBを寄付
先週、ブテリン氏は50兆のSHIBトークン(その時点の価値は約12億ドル)をポリゴン(Polygon)創業者のサンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal)氏が立ち上げた「India Covid Relief Fund」に寄付した。
自らを「ドージコイン(DOGE)キラー」と呼ぶSHIBトークンは、この2週間で900%近く値を上げ、5月10日には史上最高値の0.00003791ドルを記録し、バイナンス(Binance)やフォビ(Huobi)などの大手暗号資産取引所に上場された。
また、ブテリン氏は、柴犬コインの開発者たちが自分ではなく、慈善団体に寄付することを望んでおり、「私はその種の権力の座に就きたくない」と述べた。
CoinGeckoによると、ブテリン氏の行動についてのニュースは、SHIBトークンの価格に大きな影響は与えていない。当記事執筆時点、SHIBは0.000016ドル付近で取引されている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk archives
|原文:Vitalik Buterin Burns $6B in SHIB Tokens, Says He Doesn’t Want the ‘Power’