暗号資産ファンド、今年初の純減──ビットコイン急落で一部の投資家は撤退

ビットコイン(BTC)価格の急落を受け、投資家は5月14日までの1週間で、暗号資産(仮想通貨)ファンドからおよそ5000万ドル(約55億円)の資金を引き揚げ、今年はじめての純減となった。

コインシェアーズ(CoinShares)が5月17日に発表したレポートによると、14日までの7日間でビットコインファンドからは9800万ドルが移動した。一方、他の暗号資産ファンドには堅調に資金が流入している。

今回の資金移動は、暗号資産ファンドに今年投入された56億ドルのごく一部に過ぎないが、ビットコイン価格が4月の史上最高値から35%下落しているなか、一部の投資家が迅速に撤退したことを示している。

「投資家はビットコインからアルトコインの投資商品に分散している」(コインシェアーズ)

イーサリアム(ETH)投資商品に対する需要は引き続き増加しており、先週の流入額は2700万ドルとなった。

5月は初めて、イーサリアム投資商品の取引高がビットコインを上回った月となり、前者の合計は41億ドル、後者は31億ドル。

「他の暗号資産への流入も見られ、最も人気があったのはカルダノ(ADA)とポルカドット(DOT)、それぞれ600万ドル、330万ドルの流入があった。」

週ごとの暗号資産ファンドへの資金の動き
出典 : CoinShares

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Funds Hit by Redemptions as Investors Retreat From Bitcoin