ビットコイン(BTC)は19日(米東部時間)に14%下落した後、アジアの取引時間に4万ドル前後まで値を戻したが、依然として下げ圧力が漂っている。
弱気相場がスタートした2018年と同様に、広範な上昇トレンドが弱まるなか、今週は急激な価格変動が常態化している。
●ビットコインは、4時間足チャートの50日出来高加重移動平均線(VWMA)で見ると、4万5000ドル付近の抵抗線に直面している。
●相対力指数(RSI)は、4時間足チャートでは売られすぎの状態が続いている。だが、ボラティリティが上昇しているため、買い手は傍観している。
●ビットコインは、200日移動平均線付近で安定している。4万ドルを明確に下回れば、強気から弱気へのトレンド転換のシグナルとなる。
●支持線は2万7000ドル付近にあり、2020年3月の安値の約60%のフィボナッチリトレースメントとなっている。
フィボナッチリトレースメント:中世イタリアの数学者フィボナッチが考案したフィボナッチ数列を応用したテクニカル分析手法の一つ。ある期間の最高値・最安値の価格差から、支持線や抵抗線を割り出す。
●「売られすぎによる買いシグナルがないことを考えると、2万7000ドルはより現実的な支持線かもしれない。一時的な反発の展開が早かったことも要因となっているだろう」とフェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)のケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は米CoinDeskに語った。
約40%の急激な下落は、2017年と2018年と同様に強気相場の終わりによく見られるものだ。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin Remains Under Pressure; Faces Resistance At $45K