暗号資産(仮想通貨)の取引サービスを手がける米コインベースは、ビットコインなどの投資ファンドを運営する資産運用会社、オスプレイ・ファンド(Osprey Funds)の買収に向けた協議を進めている。事情に詳しい2人の関係者への取材でわかった。
協議は現段階ではハイレベルで非公式なものだと、関係者の1人は述べている。
オスプレイはCoinDeskの取材でコメントを控えた。コインベースの広報担当者は、「噂や憶測にはコメントしない」と述べた。
4月に米国で株式上場を行ったコインベースは、暗号資産業界における企業買収を強化し、事業ポートフォリオの拡大を図っている。同社はすでにプライムブローカーのTagomi、ブロックチェーンサービスのBison Trails、データ分析のSkewを買収を行ってきた。
主力の暗号資産取引サービスとカストディ(管理・保管)事業に加えて、オスプレイを手中におさめれば、コインベースは暗号資産の資産運用サービスも事業基盤の一つになる。関係者によると、オスプレイとの協議は最終決定段階ではないと述べた。
ビットコインファンドで知られるオスプレイは、イーサリアムに代わるパブリックブロックチェーンのポルカドット(Polkadot)に特化したファンドを立ち上げたことで話題になった。このポルカドットファンドのカストディアンはコインベースが務めている。
|翻訳・編集:増田隆幸、佐藤茂
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|原文:Coinbase in Talks to Buy Asset Manager Osprey Funds: Sources