週明けの24日、暗号資産(仮想通貨)は週末の下落から一転、大きく上昇した。
●ビットコイン(BTC)は24日21時(協定世界時:UTC/日本時間25日6時)現在、39,801ドル前後で取引され、過去24時間で19%上昇。
●ビットコインの24時間レンジ:3万3,141ドル~3万9,801ドル(CoinDesk 20のデータ)。
●イーサリアム(ETH)は、2,668ドル前後で取引され、過去24時間で34%上昇。
●イーサリアムの24時間レンジ:1,970ドル~2,668ドル。
●ヤーン・ファイナンス(Yearn.Finance/YFI)は、50,951ドル前後で取引され、過去24時間で76%上昇。
DeFiトークンが大幅上昇
DeFi(分散型金融)トークンは24日、大幅に上昇。ヤーン・ファイナンス(Yearn.Finance)のトークン「YFI」は当記事執筆時点、76%以上の上昇を見せ、また最大の取引高を誇る分散型取引所(DEX)、ユニスワップ(Uniswap)のトークン「UNI」は、54%上昇となっている。
TradingViewによると、年初からYFIとUNIは3桁のパーセントの上昇となっているが、市場のボラティリティによって、その一部は大きく失われている。例えば、UNIは5月はじめに700%超の上昇を見せたあと急落し、24日に反発した。
「DeFiトークンは、他のアルトコインと同様に、時価総額が低く、流動性が低いため、ボラティリティが高くなる。先週には急落し、ビットコインやイーサリアムなどの時価総額が大きな暗号資産よりも大きな打撃を受けた。だが状況が回復しつつあるなか、低い流動性は価格上昇を早めることにつながる」と投資会社Ether CapitalのCEO、ブライアン・モソフ(Brian Mosoff)氏は述べた。
分散型取引所、記録的な取引高に
データサイトのデューン・アナリティクス(Dune Analytics)によると、分散型取引所(DEX)の取引高は5月、史上最高を記録しており、取引高は1000億ドル(約10兆9000億円)を大きく超えている。最も多いのはユニスワップで5月の取引高は610億ドルに達した。
中央集権型取引所でも取引高は記録的なレベルになっており、先週はビットコインの取引高が急増した。
暗号資産カストディを手がけるトライタム(Tritum)のCEO、ジョン・ウィロック(John Willock)氏は、今回の強気サイクルで多くの人が新規参入したことが、記録的な取引高につながったと述べた。
「大規模な資本流入は衰えることなく続いており、どちらかといえば、小口の個人投資家が淘汰されてボラティリティの底が固まる前に、やや軟化している市場から利益を上げることができるだろう」と同氏は米CoinDeskに語った。
イーサリアムのボラティリティ上昇
イーサリアムはテクニカル分析では、強気シグナルとなっている。ビットコインの30日ボラティリティは上昇を続け、23日には88%を超えたが、イーサリアムはさらに大きな変動を見せている。30日ボラティリティは150%を超え、トレーダーは最近の価格変動の激しさから大きなリターンを得ようとしている。
「この数日、複数の下落はあったが、修正は健全なもの」とウィロック氏は語った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk’s Bitcoin Price Index
|原文:Market Wrap: DeFi Token Yearn.Finance Pops 76% as Bitcoin, Ether Make Double-Digit Gains