暗号資産(仮想通貨)ファンドは2週連続で純減となった。これは先週、暗号資産が下落するなかで、利益確定の売りが強まったことを示している。
投資家は5月21日までの1週間で、暗号資産ファンドから9700万ドル(約10億6000万円、運用資産残高の0.2%)の資金を引き揚げた。CoinSharesが24日に発表したレポートで明らかなった。一方、ファンドから移動したビットコインは1億1100万ドルとなり、前週の1億1500万ドルから減少した。
CoinSharesによると、この資金の動きは「規制当局の監視が強化され、ビットコインの環境面における信頼性への懸念が大きくなったことを受けて、市場心理が変化したことを示している」という。
投資家は先週もアルトコインファンドに投資を分散させており、カルダノ(ADA)をはじめ、合計2700万ドルの流入があった。
アルトコインへの資金流入は、「環境面への懸念から、投資家が積極的にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)コインを選択」している可能性を表している。
5月12日、米電気自動車大手のテスラはビットコイン決済の停止を発表し、ビットコイン価格の下落に拍車をかけた。ビットコインは月初から約34%下落した。
イーサリアムファンドは、記録的な資金流入が長く続いた後、先週は1260万ドルの資金移動があった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Funds Suffer 2nd Straight Week of Outflows; Investors Rotate Toward Altcoins