米SEC、イーサリアムETF申請を受領、ウィズダムツリーが計画

米資産運用のウィズダムツリーが、暗号資産のイーサリアム(ETH)に投資する上場投資信託(ETF)の運営を計画し、証券取引委員会に承認申請を行った。

証券取引委員会(SEC)が公開した書類によると、ETF運営を事業基盤に置くウィズダムツリー(WisdomTree)は、イーサリアムETFをシカゴ・オプション取引所(Cboe)傘下のBZX取引所に上場する計画だ。同社はすでにビットコインETFの組成も計画しており、SECに申請書を提出している。

米国ではこれまで複数の企業がビットコインETFの組成・上場を計画し、SECに申請を行ってきたが、承認されたケースは一つもない。また、ビットコインに限らずイーサリアムETFの運営を計画する米企業が増えてきた。投資ファンドのVanEckは今月、イーサリアムETFの上場を計画し、SECに承認申請を提出している。

ビットコインやイーサリアムETFが世界最大の金融市場の米国で上場されれば、個人の投資家が暗号資産の現物を直接、購入・保有することなく、暗号資産市場に参入することが可能となる。投資家がETFの購入を進めれば、ETFを運用する企業による暗号資産現物の購入量は増加していく。

カナダでは、複数のビットコインETFとイーサリアムETFがすでに当局の承認を受け、取引が始まっている。

|編集:佐藤茂
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WisdomTree Files Ethereum ETF Application as Bitcoin Bids Await SEC Decision