ビットコイン(BTC)は30日夜(米東部時間)、毎年5月に開催されるアメリカのモータースポーツイベント「インディアナポリス500(インディ500)」にデビューした。
エド・カーペンター・レーシング(ECR)の21号車「ビットコイン・シボレー」は、ブラックとオレンジのボディにビットコインのロゴが描かれていた。ビットコインが有名レーシングチームのスポンサーになったのは初めてのことだ。
「ビットコインに対する私の個人的な関心と熱意をこの業界にもたらすことは歴史的なこと。(中略)モータースポーツ業界の運営方法を変革する機会と考えている」とチームオーナーのカーペンター氏は5月はじめに発表したプレスリリースで述べた。
スポンサー獲得のイノベーション
ドライバーは、2020年NTTインディカー・シリーズのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたリナス・ヴィーケイ(Rinus VeeKay)選手。ビットコインのロゴはドライバーやチームスタッフのユニフォームにもプリントされていた。
カーペンター氏は、ビットコインを所有し、他のレーシングチームやスポーツと競合してスポンサーを獲得するためのイノベーティブな方法だとAutoWeekに語っている。
チームは今月、決済アプリのストライク(Strike)と提携、QRコードを使って世界中の誰でもチームに寄付できるようにした。ECRはプレスリリースに「世界初のピア・ツー・カーの寄付モデル」と書いている。
またECRのチームスタッフは、ビットコインでの支払いを選択することもできる。インディーレース界では初のことだ。
予選走行で約231マイル/h(約371km/h)の平均速度を記録したヴィーケイ選手は、フロントロー(第1列)からスタートを切った。
「ビットコイン・コミュニティがECRを支援してくれたことで、我々のチームはインディ500を攻略し、初のボルグワーナー・トロフィー(優勝者に贈られるトロフィ)を獲得する準備が整った。我々は優勝し、そしてビットコインが10万ドルを超えるレースを見てみたい!」(プレスリリース)
ヴィーケイ選手は一時トップに立ったが、最終的に8位でフィニッシュした。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:エド・カーペンター・レーシングのWebサイトより
|原文:The First Bitcoin-Sponsored Racing Car to Debut at Indy 500