●ビットコイン(BTC)は、3日21時(協定世界時:UTC/日本時間4日6時)時点、38,532ドル前後で取引され、過去24時間で1.7%上昇。
●ビットコインの24時間レンジ:37,311ドル~39,402ドル(CoinDesk 20のデータ)。
●イーサリアム(ETH)は、2,789ドル前後で取引され、過去24時間で1.1%上昇。
●イーサリアムの24時間レンジ:2,673ドル~2,882ドル。
ビットコインは4万ドルを超えるか
ビットコインはテクニカル分析では依然、横ばいシグナルだ。
「熱狂的なロングレバレッジが解消されたため、短期的にはやや強気バイアスでのレンジ相場になると見ている。3万ドルでの大きな買いと、4万ドルでの大きな売りがある」とシンガポールに拠点を置くQCP Capitalは直近の投資家向け文書で指摘している。
データサイトのSkewによると、パーペチュアル・スワップのコストは5月26日以降、一貫して(0%)付近で推移している。
これは多くのトレーダーが、方向を見極めようとしていることを示している。
「ビットコインは5月中旬の下落後のレンジ相場を抜け出し、4万ドルを突破しようとした。2週間前の下落の後、投資家は自信を取り戻しつつあり、4万ドルのラインは破れそうだ」とトレーディング会社ExoAlphaのエリー・ル・レスト(Elie Le Rest)氏は述べた。
5月23日、ビットコインは3か月ぶりの安値3万4259ドルとなり、イーサリアムは2080ドルまで下落した。
ビットコインのボラティリティは上昇
ビットコインとイーサリアムの30日ボラティリティは、4月15日に2021年の最低水準まで下落した後、上昇に転じた。
「ボラティリティが依然として高いため、我々はビットコイン下落の可能性に注意を払っている」とQCP Capitalは述べた。
また、証券会社トレードステーション・グループ(TradeStation Group)のデビッド・ラッセル氏は、「5月下旬のような売りの後、ボラティリティが高くなるのは自然なこと。また大きな値動きの後に価格上昇が止まり、持ち合いになることもよくある」と述べた。
イーサリアムの取引高、再びビットコインを上回る
イーサリアムはテクニカル分析では、横ばいシグナル。
過去5日間、CoinDesk Researchがチェックしている大手暗号資産取引所でのイーサリアムの1日あたりの取引高は、ビットコインを上回っている。過去30日を見ても、14日はイーサリアムがビットコインを上回った。
投資会社Cryptanalysis Capitalのジョージ・クレイトン氏は、市場はビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待しているのではないかと考えている。
「イーサリアムには機関投資家の資金が流入している可能性がある。コンプライアンスの枠組みをクリアし、すでにビットコインに投資する機関投資家にとって、イーサリアムは次のステップとなる」
イーサリアムの取引手数料は低下
イーサリアムの取引手数料、いわゆる「ガス代」は、3カ月ぶりの低水準となっている。5月11日に305gweiという驚異的な額に達した後、5月30日には24gweiの低水準まで下落した。gweiは1イーサリアムの10億分の1にあたる。
「イーサリアムはすでに5月上旬のレベルに戻っている」(ラッセル氏)
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinGecko
|原文:Market Wrap: Bitcoin Fails Test of $40K While Ether Loses Steam Near $2.9K