国内で8,600万人を超えるユーザーを抱えるLINEが、NFT(ノンファンジブル・トークン)事業に本格参入する。LINEグループでブロックチェーンの関連事業を手がけるLVCが、NFTマーケットの開発を進めている。
LINEは9日、自社で開発したブロックチェーンを基盤に、NFTの取引ができる「NFTマーケット」のサービスローンチを予定していると発表。NFTマーケットは、LINEの暗号資産(仮想通貨)管理ウォレット「LINE BITMAX WALLET」の中で展開される。開始時期は明らかにしていない。
LINEブロックチェーンではすでに、事業者がNFTなどのトークンを発行して、サービスを開発できる環境が整備されている。また、LINE BITMAXウォレットは、ユーザーは秘密鍵を持つことなく、LINEのアカウントを利用してNFTを含むデジタル資産を管理することができる。ユーザーはLINEでつながる友達と交換することも可能だ。
巨大なユーザー基盤を軸に、LINEはLINEブロックチェーンで発行されたNFTの二次流通市場を作りあげることで、国内におけるNFT市場の拡大を図る。LINEは、独自の暗号資産「LINK」の発行をするなど、独自のブロックチェーンを活用した事業の拡大も進めている。
国内のNFTについては、マネックスグループ傘下で、暗号資産交換業を手がけるコインチェックが、NFTマーケットプレイス(ベータ版)の運営を開始する一方で、他の暗号資産交換業者が同事業への参入を発表している。
|編集:佐藤茂
|写真:多田圭佑