ブロックチェーン上で行われる様々な金融取引・サービスであるDeFi(分散型金融)が、欧米を中心に注目を集めるなか、ソラナ・ラボ(Solana Labs)がトークンセールで3億ドルを超える資金を調達した。ソラナ・ラボが開発するブロックチェーン上で、DeFiのエコシステムを拡大させるプロジェクトが、ペースを上げて前進しそうだ。
ソラナ・ラボは、総額3億1400万ドル(約340億円)の資金をトークンセールで調達したと発表。カリフォルニア州メンロパークに本社を置く大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツと、ポリチェーン・キャピタルが、今回の調達ラウンドを主導した。
ブロックチェーン・プロトコルの開発を目的としたトークンセールでは、過去にも2億ドルを超えるものはあったが、今回のソラナ・ラボの資金調達は最大級の規模となる。
ソラナ・ラボのアナトリー・ヤコヴェンコCEOは、「最新のブロックチェーンが、低い手数料とより速い処理能力を備えた“イーサリアム・キラー”になるのであれば、ある程度の規模の資金は必要になるだろう。次のフェーズでは、10億人のユーザーを(ソラナブロックチェーンのDeFiに)迎え入れることだ」と発表文で述べている。
ソラナ・ラボは、世界で広く利用されるブロックチェーンの開発を目的に活動する組織で、米テクノロジー企業やベンチャーキャピタル、DeFi業界などが注目している。ブロックチェーンのユースケースの一つには金融取引があるが、ソラナのブロックチェーンは大規模な資産取引を行えるよう開発されているという。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:ソラナ(SOL)のシンボル(Shutterstock)
|原文:Solana Labs Raises $314M in Token Sale Led by A16z, Polychain