暗号資産ファンドから資金を引き揚げる動きは先週、やや鈍化した。ビットコイン(BTC)ファンドからの資金流出が減少した一方で、一部の投資家はイーサリアム(ETH)ファンドから資金を引き戻す動きを強めている。
デジタル資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)が14日に発表したレポートによると、6月11日までの1週間に暗号資産ファンドから引き揚げられた資金は2100万ドルで、前週の9400万ドルから減少した。
これは、弱気相場がピークに達したことを示すサインかもしれない。投資家はこの数週間、ビットコインが4万ドルを割っていたため、ビットコインファンドから資金を引き戻す動きを強めた。
イーサリアムやリップル(XRP)などのアルトコインファンドは、投資家がビットコインファンドから資金を引き揚げたことで、この1カ月あまり、資金流入が続いていた。だが最新データによると、トレンドは変わり始めているようだ。
コインシェアーズによると、イーサリアムファンドは先週、(2015年以降)過去最大の引き揚げ額となる、総額1270万ドルを記録したという。
一方、先週のビットコインファンドからの引き揚げ額は1000万ドルで、前週の記録的な1億4100万ドルを大幅に下回った。リップルファンドは、6週間で合計2100万ドルの流入があったが、先週は280万ドルが引き揚げられた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinShares
|原文:Bitcoin Fund Outflows Slow but Investors Start Exiting Ether Funds