ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の価格チャートは、1カ月の低迷のあと強気に転じ、今後数週間で上昇する可能性を示している。
ビットコインの週次ストキャスティクスは、売られ過ぎの水準である20以下から上昇に転じており、近いうちの「リリーフラリー(安堵感からの上昇)」の可能性を示しているとフェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者兼マネージングパートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は述べた。
ストキャスティクスは、20以下なら売られ過ぎ、80以上なら買われ過ぎを示すとされている。
ビットコインは、週足ストキャスティクスがプラスに転じるとともに、日足・週足チャートのデマーク(DeMark)指標にも買いシグナルが表れているとストックトン氏はレポートに記した。Investopediaによると、デマーク指標は、直近の最高値と最安値をその前の期間の数値と比較して、原資産の需要を測定する。
つまり、ビットコインはリリーフラリーの準備がある程度、整っているようだ。ビットコインは、約2週間ぶりの高値となる4万ドルを超えており、過去24時間で8%上昇した。
ストックトン氏によると、ビットコインの抵抗線は4万7000ドル付近で、これを抜ければ、さらなる上昇への道が開かれるという。しかし、暗号資産取引所Delta ExchangeのCEO、パンカジ・バラニ(Pankaj Balani)氏は、4万5000ドル以上で新たな売り手が現れると予想している。
イーサリアムのチャートにも同様の変化が表れている。
「日足と週足のストキャスティクスがプラスに転じたことで、近いうちのリリーフラリーと3000ドル付近の抵抗線に向けた上昇がサポートされている」とストックトン氏は述べた。
イーサリアムは5月下旬以降、2800ドル~3000ドルの範囲で推移している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Katie Stockton(Fairlead Strategies)
|原文:Bitcoin and Ether Price Indicators Support Near-Term ‘Relief Rally’