DeFi(分散型金融)は「業界が向かう未来」と米暗号資産(仮想通貨)取引サービス最大手、コインベース(coinbase)のブライアン・アームストロングCEOは述べた。同氏は29日に公開したブログで、拡大しつつあるDeFi需要にコインベースがどのように対応していくかについて語った。
「暗号資産は急速に成熟し(中略)数千の新しい暗号資産が取引され、DeFi、ノンファンジブル・トークン(NFT)、スマートコントラクト、分散型自律組織(DAO)をはじめとする新しいユースケースが広がっている」
コインベースは「人々に初めてビットコインにアクセスする機会を提供したように(中略)分散型暗号資産エコノミーのために同じことをする必要がある」。
アームストロング氏は、コインベースはプラットフォームへの暗号資産の追加をより迅速に行い、「グローバルに通用する」プロダクトを送り出すために地理的な焦点を拡大し、アップルのような暗号アプリストアを構築することを考えていると書いている。
近いうちに、暗号資産発行者を評価するための法的審査を70問から12問に短縮し、コンプライアンスとセキュリティの効率的な審査プロセスを構築するという。また同社はアームストロング氏が「新しい資産のための実験ゾーン」と呼ぶものを構築し、顧客がそのリスクの全体像を把握できるようにし、ユーザーが「基本的なウォレット機能でほとんどの資産」にアクセスできるようにしていく。
アームストロング氏は、より多くのプロダクトを新しい国際市場に送り出す一方、「既存市場」では引き続き規制当局と連携し、「あらゆるDeFiアプリにコインベースアプリからアクセスできるようにする」と記した。
また顧客が「コインベースのメインアプリで暗号資産を自己管理(セルフ・カストディ)するための選択肢を用意する」と付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ブライアン・アームストロングCEO(CoinDesk archives)
|原文:CEO Brian Armstrong Flags Self-Custody, DeFi Access As Coinbase Priorities