米企業にランサムウェア攻撃、約78億円のビットコインを要求か

ランサムウェア攻撃を行うハッキンググループのREvilは7月2日に少なくとも200のアメリカ企業のネットワークを停止させ、7000万ドル(約78億円)のビットコイン(BTC)を要求している。

オーストラリアのABCニュースは3日、REvilはソフトウェア提供会社のKaseyaをターゲットとし、同社のネットワーク管理ツールを使いクラウド経由でランサムウェアを拡散させたと伝えた。

他のさまざまな報道によると、100万台以上のマシンが感染したと見られている。ロシアに拠点を置くREvilは現在、感染したマシンの復旧と引き換えにビットコインを要求している。

「金曜日、我々は(マネージドサービスプロバイダーへの)攻撃を開始した。100万台以上のシステムが感染した」との文章がダークウェブHappy Blogに投稿されている。

5月、REvilはコロニアル・パイプライン(Colonial Pipeline)を攻撃し、同社の機能やサービスを停止させて500万ドルの身代金を手にした。アメリカのガソリン供給は危機に陥った。

また、売上高で世界最大級の食肉会社、JBSホールディングスは同グループの攻撃を受けて、5月30日に1100万ドルの身代金を支払った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ransomware Group REvil Strikes Again, Demands $70M in Bitcoin from 200 US Firms