ビットコイン(BTC)が3万ドル割れから急速に回復したことで、暗号資産(仮想通貨)ファンドは7月2日までの週は流入超となった。以前は4週連続の流出超となっていた。
コインシェアーズ(CoinShares)によると先週、暗号資産ファンドへの流入は6300万ドル(約70億円)、うち約62%にあたる3900万ドルはビットコインファンドだった。
イーサリアム(ETH)ファンドは、6月25日までの週に記録した5000万ドルの記録的な流出(資金引き揚げ)を含めて3週連続で資金流出となったが、今週は1800万ドルの流入となった。リップル(XRP)、ポルカドット(DOT)、カルダノ(ADA)などのアルトコインは、それぞれ120万ドル、210万ドル、70万ドルの資金流入となった。
投資家は9週間ぶりに調査対象となっている全暗号資産に資金を注ぎ込み、市場センチメントが好転したことを示した。だが、ビットコインファンドの売買回転率は2020年11月以来の低水準に下落している。
またデータは大口投資家が市場に戻ってきたことも示している。グラスノード(Glassnode)のデータによると、1000~1万BTCを保有する「クジラ」の保有残高は421万6000BTCとなり、5月以来の高水準となった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Bloomberg, CoinShares
|原文:Digital-Asset Investment Funds See Net Inflows of $63M