イーサリアムブロックチェーンの大型アップデート「ロンドン」は8月4日13時(協定世界時/UTC)〜17時の間に、ブロックが1296万5000に達したときに実施される。
イーサリアム2.0──基盤となるアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に置き換えた次世代イーサリアム──に向けたロードマップの一環として、ロンドンはすでにさまざまなテストネットに実装されている。テストネット「Ropsten)」と「Goerli」での稼働成功を経て、最終的なアップデートの日時が定められた。
Yep, unless someone objects in the next 24h, London should land on August 4th.
— Tim Beiko | timbeiko.eth 🦇🔊 (@TimBeiko) July 6, 2021
A few client teams have “👍’d” it already, but we want to be sure no one has a serious objection.
Keep an eye out 👀 https://t.co/KWRCvyrWR1
「24時間以内に誰かが反対しない限り、ロンドンは8月4日に決まる。
いくつかのクライアントチームはすでに「OK」を出しているが、誰もシリアスな異議を出さないことを確認したい。
見守っていて」
今回のアップデートには5つの「イーサリアム改善提案(Ethereum Improvement Proposals:EIP)」が含まれており、なかでもEIP1559とEIP3554はさまざまな非効率性の改善を目的としている。
EIP 1559は、取引手数料の高騰を抑えるために新たな料金体系を導入するもの。取引手数料の一部を焼却する仕組みで、マイナーの収益低下につながるため大きな議論を呼んでいる。
EIP 3554は、イーサリアムの「ディフィカルティボム(difficulty bomb)」を12月1日に延期するもの。ディフィカルティボムはイーサリアムのマイニング難易度を段階的に上げ、PoSへの移行のために、PoWを実質的に「凍結」する仕組みだ。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum’s London Hard Fork Expected to Launch on Aug. 4