ビットコイン(BTC)は小康状態が続き、価格は2週間以上、3万2000ドル〜3万5000ドルの狭いレンジで推移している。13日朝(日本時間)には一時3万3000ドルを割った(CoinDesk 20のデータ)。
横ばい状態が長く続いているため、相対力指数(RSI)のような人気指標はもはや方向性を示していない。
だが、長期移動平均線の分析は、今後さらに弱気相場となることを示している。ビットコインの100日移動平均(MA)が200日MAを下回ろうとしている。これは2020年5月以来のことだ。
いわゆる「弱気クロスオーバー」は、50日MAが200日MAを下回る「デスクロス」となった数週間後に発生する。長期の移動平均線による弱気クロスオーバーは、しばしば値動きに遅れ、トレーダーを間違った判断に陥れる。
例えば、ビットコインは2020年5月、100日MAと200日MAの弱気クロスオーバーの後、弱気の動きはほとんどなかった。同様の弱気クロスオーバーは、2018年4月、2014年10月、2014年4月にも見られ、中間的な価格の底と一致している。2019年11月の弱気クロスオーバーの後は、大きな下落が続いた。
とはいえ、この数週間繰り返された3万ドルのサポートの攻防に、明確な材料がないことは懸念要因だ。
フェアリード・ストラテジーズの創業者、ケイティ・ストックトン氏によると、3万5621ドルの50日MAの抵抗線を上回れば、買いが進み、価格は4万ドルを超える可能性があるという。
当面のサポートは3万2100ドル(7月8日の安値)、次いで30,000ドルと見られている。当記事執筆時点、ビットコインは3万3700ドル前後で取引され、CoinDesk 20のデータによると、過去24時間で1.5%の下落となっている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin Listless as New ‘Bearish Crossover’ Looms