ビットコインのレンジ相場、上抜けで終わる可能性:アナリスト

ビットコイン(BTC)の5月中旬の価格低迷を予測したアナリストが、現在のレンジ相場は上抜けする可能性が高いと述べている。

フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者兼マネージング・パートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は12日発表したレポートで、「横ばい局面自体はニュートラルだが、上抜けの可能性が下抜けよりも高いと考えている。MACDヒストグラムを見ると、中期的なモメンタムは改善している」と記した。

ビットコインは、5月下旬から3万ドル〜4万ドルのレンジとなっているが、この2週間でレンジはさらに狭くなっている。

だが大きな動きがあり、強気相場となる可能性がある。週足チャートのMACDヒストグラム(トレンドの強さや変化を測る指標)は6月中旬に底を打ち、上昇に転じた。

「中期的な売られ過ぎ状態が3万ドル超えでの横ばいを生み、ビットコインの強力なサポートになっている」(ストックトン氏)

出典:Fairlead Strategies, TradingView

同氏によると、上抜けは協定世界時(UTC)の終値が連続して、3万5500ドルの50日移動平均線(MA)を上回ることで確認されるという。そうなれば、次のレジスタンスレベルである4万4000ドル前後への道が見えてくる。

長く維持されてきた3万ドルのサポートを下回れば、チャート売りを招く可能性があるが、ストックトン氏は下抜けする可能性は低いと考えている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Fairlead Strategies, TradingView
|原文:Bitcoin’s Range Play Likely to End With Bullish Breakout: Analyst