暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)の価格チャートには、アナリストが弱気相場の指標と考える「デスクロス」が5カ月ぶりに発生しそうだ。
リップルの50日移動平均線(MA)は、数日のうちに200日MAを下回り、いわゆる弱気デスクロスとなりそうだ。理論的にはより大きな下落となるが、過去のデータは必ずしもそうではないことを示している。
デスクロスは値動きに遅れることで知られている。つまり、デスクロスは長期的な下落の結果であり、予測には限界がある。デスクロスが発生した際、多くの場合、すでに市場は売られ過ぎ状態にある。
これまでのデスクロス(左上)は相対力指数(RSI)で売られ過ぎ、すなわち、30以下の数値となっていた。
しかし今回はRSIがまだ弱気に偏っている。そのため、デス・クロスが大きなチャート売りを招く可能性は否定できない。
当面のサポートは6月22日の安値0.51ドル、続いて12月から4月までの強気相場の61.8%のフィボナッチリトレースメントである0.43ドルとなる。
フィボナッチリトレースメント:中世イタリアの数学者フィボナッチが考案したフィボナッチ数列を応用したテクニカル分析手法の一つ。ある期間の最高値・最安値の価格差から、支持線や抵抗線を割り出す。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:XRP Eyes ‘Death Cross;’ Has Support at $0.51