3万ドル割れのビットコイン、アナリストの見解

ビットコインは4週間続いたレンジを下抜けし、3万ドルを割った。さらに下落する可能性もある。

ビットコインは5月中旬以降、3万ドル〜4万ドルのレンジで推移して、6月22日には一時3万ドルを割っていた。当記事執筆時点、ビットコインは29,900ドル前後で取引され、過去1週間で約5%の下落となっている。

「2万2000ドルに向けた大幅な下落を予想している」とスイスに拠点を置くクリプト・ファイナンス(Crypto Finance AG)のパトリック・ホイザー(Patrick Heusser)氏は語った。

オアンダ(OANDA)のエドワード・モヤ(Edward Moya)氏によると、高パフォーマンスの資産に広範なパニック売りが起きており、ビットコインはその最たるものだという。

ビットコインは瞬間的に2万ドルレベルまで下落する可能性があり、「辛抱強く傍観していた多くの機関投資家を引きつけるはず。(中略)株式市場の下落が大きくなれば、ビットコインとイーサリアムもすぐに大きく下落するだろう」とモヤ氏は述べた。

一方、フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者兼マネージング・パートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は、ビットコインの現在の横ばい局面は「中立」で、「上抜けの可能性が下抜けよりも高い」とコメントしている。

バイトツリー・アセット・マネジメント(ByteTree Asset Management)の創業者、チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏によると、4月はビットコインネットワークが「非常に活気に満ちていたため、5万ドル超の価格を支えることは難しくなかった」という。

だがこの数週間でネットワークの活動レベルは崩壊したとモリス氏は語る。

「今は、5万ドルよりも1万5000ドルの価格の方が合っている」(モリス氏)

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Drops Below $30K for First Time in 4 Weeks