トロンのジャスティン・サン氏、中国共産党中央党校の研究プロジェクトに参加

暗号資産トロン(TRX)の創業者、ジャスティン・サン(Justin Sun)氏は中国共産党の幹部を養成する高等教育機関「中国共産党中央党校」の研究プロジェクトに参加する。

サン氏は「ビジネスから学校に移る」と自身のWeChatとWeiboで述べた。この発言は、同氏はビジネスからの引退を考えていると受け止められたが、その後、サン氏は引退の予定はないとツイッターに投稿している。

中国情報通信研究院(CAICT:China Academy of Information and Communications Technology)との27日の共同プレスリリースによると、サン氏はブロックチェーンを使った社会統治に関する研究プロジェクトのサブリーダーとなる。

サン氏は2016年に47歳で退任した中国のインターネット起業家で旅行プラットフォームTrip.comのCEO、Jianzhang Liang氏に触れ、次のJianzhang Liangになりたいと述べた。

リリースによると、このプロジェクトは社会統治におけるブロックチェーンのメリットを検討し、革新的な活用方法を検討する目的で党中央委員会から承認されたものだという。

中国共産党との関係構築

暗号資産の情報を発信しているコリン・ウー(Colin Wu)氏は、サン氏は実際には引退しないが、中国共産党との良好な関係構築を目指しているとツイートした。

発表は、この動きをナショナリスト的な感情が動機となっていると考えた一部のWeiboユーザーから支持された。「同志サンは米帝国の悲惨な状況に耐えられず、我々とともに社会主義を築くために戻ってくるのだろう」とあるユーザーは投稿している。

研究プロジェクトチームには、中国人民銀行、中国のインターネット監視機関である中央サイバー空間管理局のほか、CAICT、中国情報協会、清華大学、北京大学の研究者が参加する。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Justin Sun Joins Research Project at Communist Party School