記録的な週末となったNFT市場

ノンファンジブル・トークン(NFT)市場は先週、記録的な取引高を記録した。

イーサリアムブロックチェーンでのNFT取引高は先週、1億7100万ドル(約190億円)に達し、前月の同じ週から338%増加した。OK Groupのマーケット情報会社、OKLinkが米CoinDeskに語った。

NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaは、土日の2日間で記録的な取引高となった。データサイトのDappRadarによると、取引高は7月31日に3500万ドル、8月1日に4900万ドルに達したという。

7月31日を除くと、OpenSeaの7月の1日あたりの平均取引高は830万ドル、最高額は7月17日の1440万ドルだった。

出典:OKLink

有名NFTアートが高額取引

有名なNFTアート「クリプトパンクス(CryptoPunks)」の取引高は週末、7840万ドルに達した。当記事執筆時点、クリプトパンクスの平均取引価格は、OpenSeaで過去最高の66.919ETH(17万5520ドル、約1940万円)となっている。

クリプトパンクス(CryptoPunks):1万の小さな(24✕24ピクセル)デジタルキャラクターの画像から構成されるデジタルアート。1つ1つの所有権がイーサリアムブロックチェーンに記録されている。初のノン・ファンジブルトークン(NFT)アート作品と言われる。

また、別のNFTアート「ArtBlocks Curated」の7月31日の平均取引価格も8.1216ETH(2万990ドル、約232万円)となった。

「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)の平均取引価格も8月1日に過去最高を記録し、1万体のNFT作品の1体あたりの平均取引価格は11.2614ETH(2万9200ドル、約322万円)となった。

Bored Ape Yacht Clubのウェブサイト

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:OKLink
|原文:NFT Markets Post Record-Breaking Week