モバイルオンラインゲームの開発・運営を手がけるgumiの創業者で、投資家の國光宏尚氏が、自身が共同創業したフィナンシェの最高経営責任者(CEO)に就任した。ブロックチェーンを活用したクラウドファンディング事業などを行うフィナンシェは、国内事業の拡大と海外市場における事業開発を進める。
フィナンシェが10日に発表した内容によると、國光氏の就任に伴い、これまで同社代表を務めていた田中隆一氏は、最高執行責任者(COO)としてプロスポーツチームなどのクラウドファンディング事業を統括する。前田英樹氏は、最高戦略責任者(CSO)に就任し、新規事業と事業戦略をリードしていく。
2019年1月に設立されたフィナンシェは、ブロックチェーン技術を使ったクラウドファンディングサービスの「FiNANCiE」を運営している。
「FiNANCiE」は、スポーツチームやインフルエンサー、アーティスト、アイドルなどがデジタルトークンをファンやサポーターに発行・販売して資金調達を行うプラットフォームで、J1サッカークラブの湘南ベルマーレやアビスパ福岡などがフィナンシェのサービスを利用している。
フィナンシェは今後、国内事業の拡大に加えて、シンガポール拠点を軸に事業の海外展開を進めていく。
國光氏は7月、自身が創業したgumiの取締役会長を退任。同氏はこれまでに、多くのブロックチェーン関連プロジェクトに投資を行ってきた。
|テキスト・編集:佐藤茂
|写真:多田圭佑(2019年撮影)