デジタル人民元のハードウェアウォレット搭載──中国メーカーがスマートフォン新機種発表

中国のスマートフォンブランドHonorは、デジタル人民元をサポートする初のスマートフォン「Magic 3」シリーズを発表。デジタル人民元向けハードウェア開発という中国人民銀行の目標が一歩進んだ。

Magic 3は、中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元のハードウェアウォレットを搭載していると、HonorのCEO、ジョージ・ジャオ(George Zhao)氏は12日の発表イベントで述べた。

中国人民銀行は最新のホワイトペーパーで、アプリなどのソフトウェアウォレットとは異なり、ハードウェアウォレットはより高度なセキュリティを備えているとしている。

同行は、デジタル人民元に対応したハードウェアの展開を促進しており、テック企業や銀行はATMやハードウェアウォレットを内蔵した歩行用の杖など、新しいハードウェアを開発している。

Honorは中国の通信機器大手ファーウェイ(Huawei)のサブブランドだったが、2020年11月、アメリカの制裁措置回避を目的に同社から独立した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:デジタル人民元(Shutterstock)
|原文:Honor Releases First Snapdragon Smartphone With Digital Yuan Wallet