欧州のBitpanda、2.6億ドルを調達──ピーター・ティール氏のVCが出資

オーストリアのフィンテックベンチャー、ビットパンダ(Bitpanda)が2億6300万ドル(約290億円)の資金を調達した。同社の評価額は41億ドルに膨れ、欧州で急成長するスタートアップとして注目を集めている。

ビットパンダは17日、シリーズCとなる資金調達を完了したと発表。今回のラウンドをリードしたのは、ピーター・ティール氏の投資会社であるValar Ventures。ビットパンダは今年3月に、シリーズBの調達(1億7000万ドル)を実施したばかりで、その時の評価額は12億ドルだった。

ビットパンダはオーストリア・ウィーンに本社を置き、株式や暗号資産(仮想通貨)、貴金属、ETF(上場投資信託)などを取引できるプラットフォームを開発・運営している。

今回のシリーズCには、資産家でヘッジファンドマネージャーのアラン・ハワード(Alan Howard)氏や、REDOベンチャーズなどが参画した。ビットパンダは、調達した資金をプラットフォームの開発費用と海外市場における事業展開に充てる。

ビットパンダは2014年に、3人の創業者(Eric Demuth, Paul Klanschek,, Christian Trummer)によって設立された。設立当初は、ビットコイン(BTC)の取引所として事業を開始したが、同社が開発した取引プラットフォームはその後、株や貴金属、ETFなども取り扱うようになった。

同社のホームページによると、ビットパンダのユーザー数は300万人を超えている。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:ウィーンの街並み(Shutterstock)
|原文:Crypto Exchange Bitpanda Raises $263M at $4.1B Valuation