カナダのビットコインマイニング企業、ビットファームズ(Bitfarms)が、2021年4~6月期の売上高を5倍に拡大した。中国政府が国内の暗号資産マイニングに対して規制を強化した一方で、ビットファームズは同事業の世界需要を捉えたかっこうだ。
ビットファームズは今週、第2四半期の決算報告を開示。同四半期の売上高として3670万ドル(約40億円)を計上した。同社の株価は年初から3倍以上の上昇を記録している。
ビットファームズが同四半期でマイニングしたビットコインは759BTCで、1BTCあたりのマイニングコストは平均で約9000ドルだった。また、同社は6月30日時点で、1293BTCを保有しており、その資産合計は4530万ドル(1BTCあたり35,057ドル)。平均コストの9000ドルは、前年同期の5075ドルから上昇した。
ビットファームズの最高経営責任者(CEO)を務めるEmiliano Grodzki氏は、同社が2022年末までに、マイニング能力を8倍に拡大する計画を明らかにしている。北米と南米を中心にマイニングの拠点を増やし、同地域以外でも新たな拠点を模索していくとしている。
中国政府は国内における暗号資産マイニングに対する取り締まりを強化し、多くのマイニング事業者は国外の移転先を模索する状況が続いている。Grodzki氏によると、ビットファームズは、同事業におけるマーケットシェアを1%を下回る水準から1.5%程度まで拡大した。
|編集:佐藤茂
|トップ画像:ビットコインマイニング機材(Shutterstock)
|原文:Bitfarms Increases Revenue by Almost 400% in Q2