グリーンボンドのトークン化で共同プロジェクト:BISと香港金融管理局

国際決済銀行(BIS)の香港イノベーション・ハブと香港金融管理局(Hong Kong Monetary Authority)は、グリーンボンド(環境債)のトークン化を通して持続可能な投資を促進する方法を検討していく。BISが24日、声明で述べた。

「プロジェクト・ジェネシス(Project Genesis)」と名づけられたプロジェクトでは、持続可能な投資を可能にするデジタルインフラのプロトタイプを構築するとともに、収益の用途についての透明性向上を図っていくという。

ブロックチェーン技術を使って債券をトークン化することは、少額投資を可能にし、投資を促進すると期待されている。また投資家は環境への効果をリアルタイムで確認できるようになるという。最終的なゴールは、企業が地域およびグローバルな環境基準をクリアできるよう支援することだ。

スイス企業のDigital Assetと、その香港でのパートナーのGFT Technologies Hong Kongがパーミッションド(許可型)ブロックチェーンを展開、SC Ventures、スタンダードチャータード銀行、Shareable Assetが参加するLiberty Consortiumがパーミッションレス・ブロックチェーンを展開する。さらに香港のスタートアップ企業Allinfraがプロジェクトの環境への影響をリアルタイムで追跡するためのデータを提供する。

この取り組みはBISイノベーション・ハブの初のグリーン・ファイナンス・プロジェクトと声明は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:BIS and Hong Kong Monetary Authority to Experiment With Tokenized Green Bonds