証券顧客が1年で250万口座以上増加
日本証券業協会は8月23日、最新の「会員の主要勘定及び顧客口座数等(2021年度)」を公表した。顧客口座の数は前年度より250万口座以上増え、2,805万3,980口座となった。
顧客口座数の推移(個人)
- 2018年6月:2,355万9,519口座
- 2019年6月:2,433万6,411口座(+77万6,892口座)
- 2020年6月:2,554万3,952口座(+120万7,541口座)
- 2021年6月:2,805万3,980口座(+251万28口座)
※預かり残高のない口座を除く
近年、証券口座の開設が増えているようだ。3月にはSBI証券が、5月には楽天証券が相次いで600万口座到達を発表した。好調な株式市場や「つみたてNISA」などの優遇制度が口座開設を後押ししていると思われる。
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マネックス、再投資コース投信担保の信用取引を延期
マネックス証券は8月23日、信用取引における保証金代用有価証券の対象に「分配金再投資コース投資信託」を加えると同月6日に発表していたが、この延期を発表した。リリース日は確定次第発表されるとのこと。
マネックス証券における分配金再投資コース投資信託を代用有価証券の対象にする取り扱いは本連載でも取り扱っていた(8月8日配信)。読者は注意してほしい。
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岡三オンライン、取引ツールの投資情報を拡充
岡三オンライン証券は8月24日、対象取引ツールにおける投資情報の拡充を発表した。実施は8月28日の予定。拡充の概要は以下の通り。
投資情報拡充の概要
- 指数:41種類→53種類
- 為替:33種類→45種類
- 時事通信社のニュース:7種類→17種類
- QUICK社のニュース: 5種類(新規)
ただし「リフィニティブ社(旧ロイター社)」のニュース、およびSNS分析ツール「カブトレンド」は廃止される。これに伴い、「企業分析ナビ」で表示していた「ロイターコンセンサス」は「IFISコンセンサス」に差し替えられる。
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くりっく株365にコモディティ銘柄が初上場
東京金融取引所は8月25日、取引所CFD「くりっく株365」において初めてとなるコモディティ(商品)連動銘柄の上場を発表した。9月13日に以下2銘柄が上場される。同銘柄は新型コロナウイルスの影響で昨年8月に上場が延期されていた。今回、1年越しの上場が叶う。
くりっく株365に上場されるコモディティ連動2銘柄
- 金ETFリセット付証拠金取引(原資産ETF:SPDRゴールド・シェア<1326>)
- 原油ETFリセット付証拠金取引(原資産ETF:WTI原油価格連動型上場投信<1671>)
取引期間は約15カ月。毎年9月第2金曜日の翌取引日が取引開始日で、翌年12月第3金曜日の前取引日が取引最終日となる。取引最終日までに決済していない建玉は、翌々取引日に最終決済(リセット)される。
くりっく株365はこれまで国内外の株価指数を原資産とする4銘柄のみ取り扱っていた。新たにコモディティ連動銘柄を取り扱うことで利便性の向上が期待できる。
くりっく株365を取り扱う金融機関(一部)
- SBI証券
- auカブコム証券
- 岡三オンライン証券
- マネースクエア
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SBI証券、資産管理ツール提供
SBI証券は8月26日、資産管理ツール「My資産」のリリースを発表した。PCサイトおよびスマートフォンサイトにおいて「資産残高」「実現損益」「資産推移」「配当/分配金」を一覧で確認できるようになる。実施は8月28日。
対象資産は特定口座および一般口座、NISA口座における円貨建て資産と米ドル建て資産。8月1日以降の取引が集計対象期間だ。
アイネットFX、新自動売買システムリリース
アイネット証券は8月27日、FXサービス「アイネットFX」の自動売買ツール「ループイフダン」において、新しい自動売買システム「ループイフダンBS」のリリースを発表した。
これまでのループイフダンには値上がり時に利益を得られる「Bタイプ(買い)」と値下がり時に利益を得られる「Sタイプ(売り)」があり、運用開始時にどちらかを選ぶ必要があった。両方のタイプで同時に運用を行うことも可能だが、その場合それぞれに証拠金が求められる。
新しい「ループイフダンBS」では1回の注文で両タイプを同時に仕掛けることができる。証拠金も片側だけで済むため、これまでのループイフダンでBタイプ・Sタイプの運用を同時に行うよりも必要な資金を半分に抑えることが可能だ。
「ループイフダンBS」は8月28日にデモ口座が、9月4日に本番口座がリリースされる。
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MATSUI FX、カバー先を2行追加
松井証券は8月28日、FXサービス「MATSUI FX」において、カバー先金融機関に以下2行を追加した。同社のカバー先金融機関は17行となる。
MATSUI FX 新カバー先金融機関
- エックス・ティー・エックス・マーケッツ・リミテッド(XTX Markets Limited)
- ナットウエスト・マーケッツ・ピーエルシー(NatWest Markets Plc)
店頭FXにおいて、FX会社はカバー先金融機関から提示されたレートに基づき、顧客に取引レートを提示している。カバー先金融機関が多いほど一般に取引レートは安定し、「スリッページ(意図しないレートで約定される現象)」が起きにくくなる。
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|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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