中国はデジタル人民元を使ったモバイル決済向け国際決済ネットワークの構築を目指していると、人民日報は30日に論説で述べた。
このネットワークはデジタル通貨の国境を越えた使用における「ブレークスルーポイント」になるだろうと論説は述べた。また、中国は中央銀行デジタル通貨(CBDC)のデジタル人民元を使って、人民元の国境を越えた動きに対する監視と早期警戒の能力を向上させたいと考えているという。
人民元の国際化は、中国の経済発展に必要であると同時に、その経済発展を考えると必然的なことだと、論説は中国人民大学国際通貨研究所の副所長、Song Ke氏の言葉を引用して述べた。
中国は、五カ年計画などでは人民元の国際化を国の目標のひとつとしているが、デジタル人民元がその手段であることについては発言を避けている。
デジタル人民元は2020年春から試験運用を開始しており、これまでに一部のクロスボーダー決済を含め、少なくとも50億ドル相当の決済に使われている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:デジタル人民元のイメージ
|原文:China to Build Global Clearing Network for Mobile Payments, Using Digital Yuan: State Media