イーサリアムオプション市場、5月以来の高水準──価格高騰で強気の動き

イーサリアム(ETH)オプション市場はイーサリアム価格が好調に推移していることを受けて、活気づいている。

データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、主要取引所では9月1日、イーサリアムオプション契約数が17万2472にのぼり、1日の数字としては5月20日以来の高水準となった。世界最大級の暗号資産オプション取引所のデリビット(Deribit)だけで17万2000にのぼり、残りはオーケーエックス(OKEx)が占めた。またOTC(相対)取引を含めると、1日の名目取引高は6億3000万ドルを超え、これも3カ月以上ぶりの高水準となった。

イーサリアムが3カ月半ぶりに3800ドルを超える高水準に上昇したことで、オプション市場の動きは活発化し、そのほとんどは強気の投資に集中している。

オプション分析プラットフォームのラエビタス(Laevitas)が追跡しているデリビットのデータによると、9月24日に満期を迎える6000ドルと7000ドルのコールは1万3000以上にのぼり、トレーダーが「コールスプレッド」戦略を設定したことを示している。

コールスプレッド戦略は、特定の権利行使価格のコール(例えば、このケースでは6000ドル)を売買すると同時に、それよりも高い権利行使価格のコール(7000ドル)で反対のポジションを取るものだ。

実際の戦略の詳細は不明だが、これは市場が強気であることを示している。デリバティブ分析会社スキュー(Skew)のデータによると、コールに対するプットの価値を測る1カ月、3カ月、6カ月のプット・コール・スキューは引き続きマイナスになっており、コール・オプションに対する需要が大きいこと、つまり、市場心理は強気であることを示している。

過去1年のイーサリアム価格推移
出典:CoinDesk

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Ether’s Options Market Sees Highest Trading Volume Since May