エルサルバドル、法定通貨化の前日に200ビットコイン購入

ビットコイン(BTC)を法定通貨とするエルサルバドルの「ビットコイン法(Bitcoin Law)」は、今日9月7日に施行される。前日6日にはナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領は、エルサルバドル政府は200ビットコインを購入したとツイッターに投稿した。

「エルサルバドルは最初の200コインを購入した。

我々のブローカーは期限までにさらに購入していく」

ブケレ大統領のツイートに先立ち、ソーシャルメディアではエルサルバドルのビットコイン法定通貨化を支持し、少量のビットコイン購入を呼びかけるユーザーが増えていたとブルームバーグは伝えた。多くの投資家はこのニュースがビットコイン価格を押し上げる可能性があると期待している。

ブケレ大統領は6月、ビットコインを法定通貨とするビットコイン法を9月7日に施行すると発表。同国政府は、電子ウォレット「Chivo」を使い、ダウンロードした国民に30ドル相当のビットコインを配布するとしていた。

またエルサルバドル政府は、国内でのビットコイン利用を促進するために1億5000万ドル(約165億円)のビットコイン信託を設定するなど、ビットコイン法をサポートするためのインフラ構築にも取り組んでいる。

しかし当初の構想とは対照的にブケレ大統領は8月23日、ビットコインの法定通貨としての利用は義務ではないと発言した。

「現金を持ち続け、サインオンボーナスを受け取らず、ビットコインを保有する顧客を獲得せず、ビジネスを成長させず、送金手数料を払い続けたいなら、そうし続けることができる」とその際、ブケレ大統領はツイートしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ナジブ・ブケレ大統領(Gobierno Danilo Medina/Flickr)
|原文:El Salvador Buys Its First 200 BTC a Day Before Its Bitcoin Law Becomes Effective