ソラナ(SOL)は7日、200ドルを超え、4日連続で史上最高値を更新した。
ノンファンジブル・トークン(NFT)の爆発的な成長のなかでイーサリアム以外の選択肢、いわゆる「イーサリアム・キラー」に関心が集まったことで、過去30日で5倍に値を上げている。
だが一方で、Google検索の数字は広く一般におけるソラナ人気がピークを迎えたことを示しており、ソラナ上昇の冷え込みにつながる可能性がある。これは暗号資産の大幅な価格上昇時によく見られることだ。
一般的な関心を測るツールとして広く使われているGoogle トレンドでは「how to buy solana(ソラナの買い方)」という検索ワードは現在、100という値を示している。また「ソラナ」というワードも100。
100という数字は、人気がピークに達したことを意味する。つまり、ビットコインやイーサリアムをこの数週間、大幅に上回っているソラナの購入方法を、多くの人々が検索している。
8月15日から上昇
Google トレンドの数値は、ソラナブロックチェーンが8月15日にNFTプロジェクト「Degenerate Apes」を開始したことで上昇を始めた。暗号資産ソラナ(SOL)も同時期に垂直に近い上昇を始めた。
だが一般的な関心のピークは、必ずしも個人投資家からの購入圧力が増えていることを示すわけではない。投資家は情報を検索しても行動しないことがよくある。
個人投資家は強気相場の最後の参入者といわれ、その参入はしばしば大口投資家のイグジットや大幅な上昇のピークと一致する。
2017年のビットコインの強気相場は、12月に「ビットコイン」という検索ワードのGoogle トレンドでの値が100まで上昇してピークを迎えた。同様のことは今年1月と4月にも見られ、個人投資家の熱狂を示した。ビットコインは4月に6万4000ドル超の史上最高値を記録した。
相対力指数は買われ過ぎ
ソラナの一般的な関心がピークを迎えたことと合わせて、広く使われているテクニカル分析指標の相対力指数(RSI)は70を超え、買われ過ぎを示している。70超は、価格上昇が行き過ぎたことを表し、ソラナは横ばい、あるいは修正局面を迎える可能性がある。
ソラナのソーシャルメディアでのメンション数(分析会社Santimentが追跡しているTelegramグループやレディットなどでのメンション数)は8日の価格上昇の前に、8802の記録的な高さに達していた。この指標はしばしば逆指標となる。
Solanalysis.comによると、「Degenerate Ape Academy」をはじめとするソラナ上のほとんどのNFTは、過去24時間で取引高が減少している。ソラナ上のNFTの取引高は過去7日間で約9500万ドルにのぼるが、前週比で見ると横ばい。
NFTブーム全体にも陰りが見えてきた。世界最大のNFTマーケットプレイス、OpenSeaは8日の取引高が1億ドルを下回り、Dune Analyticsによると8月21日以来の低水準となった。CryptoPunksのような人気NFTも過去24時間で取引高が低下している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Google Trends
|原文:SOL Tops $200 as Google Search Data Shows Peak Retail Interest